ここに注目!他のぜんそく治療薬との違い

(ご注意)抗IgE抗体療法はすべての成人ぜんそく患者さんに適用されるわけではなく、既存治療でぜんそく症状のコントロールが不十分であり、IgEのレベル、アレルゲンの有無、体重等がその使用要件を満たした患者さんに対し、主治医がその追加使用が必要と判断した場合にのみ投与されます。

教えて! 抗IgE抗体療法の実際

この治療で目指すゴールは?

健康な人と変わらない日常生活が送れることです。(喘息予防・管理ガイドライン2009より)

解説

健康な人と変わらない日常生活とは
・発作のない生活
・あちこち外出できる
・家族に迷惑をかけない
・夜はぐっすり眠る
・救急外来にいかなくてすむ
・入院をしないですむ

治療を受けてみたいけど、条件はあるの?

アレルギー性ぜんそくであることです。

解説

次のような条件を満たしている必要があります。

高用量の吸入ステロイドに加えて、複数のぜんそく治療薬を使っている
症状がコントロールできない(下記のいずれか)
  - 毎日ぜんそく症状がある
  - 週1回以上夜間症状がある
  - 呼吸機能が低下している
  - その他の症状
血清総IgE値が30~700 IU/mLの範囲にある
アレルゲン(ハウスダスト、ダニなど)に対して陽性反応を示す
自分の原因物質(抗原・アレルゲン)を知っていますか?

その他の条件

体重が30~150 kgの範囲にある
月に1~2回通院できる

治療はどのようにして行うの?

投与は月に1~2回、病院や診療所にて、皮下に注射します。まず16週間行ってから効果を判断し、継続するかを判断します。

解説

抗IgE抗体は通常、1回75mg~375mg(1~3バイアル)を2週間または4週間ごとに医療機関を受診して、皮下に注射します。1回にうつ注射の本数は1本~3本です。
治療は原則として16週間(4回または8回投与)行い、そこで効果があったかどうかを判定して、その後も投与を続けるかどうか総合的に判断します。
自己判断で日常使用している吸入薬や経口薬を減量または中止しないでください。

副作用が心配だけど、どんなものがあるの?

主な副作用は、注射部位の赤みや腫れです。

解説

抗IgE抗体の投与で予想される主な副作用は、注射部位の反応です。

また投与後は、きわめてまれですが海外での報告によれば、以下の症状に注意が必要です。

・気管支のけいれん ・呼吸困難 ・血圧低下 ・失神 ・たちくらみ ・蕁麻疹 ・全身のかゆみ ・くちびる、舌、のどの奥の腫れ
*このような症状が発現した場合、「アナフィラキシー」の可能性があり、全身にわたって生じるアレルギー反応により症状が急激に発症し、重篤な場合は生命をおびやかす危険がまれにあります。
●思い当たる症状があらわれた場合は、速やかに主治医や医療機関に連絡する必要があります。

医療費は?

新しい治療薬のため高額ですが、投与量によって、医療費が払い戻される場合があります。

解説

1か月の医療費の支払い額(自己負担額)が一定額を超えた場合に、超えた分の払い戻しが受けられる制度として「高額療養費制度」があります。薬価は150mgで70,503円(2011年4月現在)であり、投与量によっては「高額療養費制度」の対象となります。また、確定申告によって、税金が安くなる場合もあります。

病院の医事課やソーシャルワーカーにご相談ください。

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