アレルゲンいろいろ

監修:国立病院機構相模原病院 病院長・臨床研究センター長
秋山 一男 先生
国立病院機構相模原病院 臨床研究センター 病態総合研究部長
谷口 正実 先生
第2回 猫(ネコ)

猫でアレルゲンを多く出すのは雄(オス)と雌(メス)のどっち?

いっしょに暮らしていると家族も同然と思えるペットも頻度の高いアレルゲンの1つです。猫のアレルゲンとしてみつかっているものにFel d 1(猫の学術名:Felis domesticusから命名)があります。猫の毛や唾液のなかに存在し、当初は猫の毛づくろいの習性のため唾液のなかにあるものが毛についたと考えられていました。しかし、その後に猫を毛づくろいできないように体の一部をおおい隠して検討したところ、隠した部分と他の部分のアレルゲン量が同じであったことから、Fel d 1は唾液だけでなく体の表面にもあることが判明しました。
ここで冒頭の問題の答えです。猫のアレルゲンの産生量は男性ホルモンの1種、テストステロンによって左右され、雄猫の方が雌猫よりFel d 1量が多いことがわかっています。よって、答えは雄。その証拠に、雄猫を去勢するとFel d 1量が減り、男性ホルモンであるテストステロンを投与するとFel d 1量が回復することが認められています。

ネコアレルゲンは軽くて空中に長く浮遊するため掃除のみでは除去しにくい!

猫に限らずペットアレルゲンはダニよりも小さな粒子に存在するため、空中に長くとどまり吸入されやすいという特徴があります。1週間に1回、猫をシャンプーなどで洗うと空中のアレルゲン量を減らせることが報告されています。ただし臨床的効果には限界があるようです。残念ながらアレルゲンをなくす最も確実な方法は飼育をやめることのようです。やめることができた場合でも、アレルゲンは室内に残っていることが多いため、直後はカーペットやカーテン、壁などを徹底して掃除することが必要になります。

【参考】前田裕二: ペットと呼吸器疾患, 気管支喘息. 日本胸部臨床 62, 383-402, 2003

ぜんそくをおこすアレルゲンを調べるにはIgE抗体検査が行われます。 ダニのほかにもさまざまなアレルゲンがあります。自分のアレルゲンをご存じない方は検査してみてください。
詳しくは、 まずはアレルゲンをみつけるIgE抗体検査を をご覧ください。
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