なぜ、ぜんそく発作をくり返すの? アレルギー性ぜんそくについて

監修:国際医療福祉大学 教授 山王病院 アレルギー内科
足立  満 先生

アレルギー性ぜんそくの症状発現のしくみ

アレルゲンの侵入によって体内でIgE抗体がつくられ、アレルギー反応の「即時型反応」、「遅発型反応」を引きおこして、気道の炎症、ぜんそくの症状を発現させます。

ぜんそく発作がおこるしくみ

解説

アレルギー性ぜんそくは、アレルギー反応の2つの反応が相互に関連しながらくり返しおこることで、気道に炎症をおこし、気道の状態や症状を悪化させていきます。
最初におこる反応は、アレルゲンを吸い込んで数分から30分前後であらわれる即時型反応です。
即時型反応では、炎症にかかわる細胞の1つである「マスト細胞」が中心になります。
アレルゲンが気道に入ってくると、B細胞(リンパ球)によってIgE抗体がつくられ、マスト細胞上に待機します。そして、再びアレルゲンが侵入してくると、アレルゲンとIgE抗体が結びつき、それによってマスト細胞が刺激され、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質を放出します。その結果、気道の平滑筋が収縮し、粘膜のむくみ、分泌物の増加などが生じ、ぜんそく発作がおこりやすい状態になります。
もう1つの反応は、即時型反応がいったんおさまった後に、3~6時間後にあらわれる遅発型反応です。
遅発型反応では好酸球(白血球の1種)やリンパ球が中心になり、活性化してさまざまな化学伝達物質、組織傷害性たんぱく、生理活性物質などを放出し、炎症を進行させていきます。遅発型反応には、炎症を慢性化させる特徴がありますが、好酸球の活性化にもIgE抗体がかかわっているといわれています。

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